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エッセイの面白さ

エッセイってお好きですか?

私は最近エッセイの面白さに気づきました。

それまではずっと小説を読んでいました。

小説の世界が好きで本を開くと一瞬でその世界に行ける感覚が読書が続く理由のひとつです。

本の世界は自分だけの世界で、文章を読んでいるのにも関わらず頭の中では想像した景色が広がり、登場人物が動き、まるで映画を観ているような感じです。

このようなことからやっぱり読むなら小説!なんて思っていたのですが・・・

角田光代さんの『それもまたちいさな光』と『愛がなんだ』という本を読んでその考えが変わりました。

この小説、衝撃でした。

恋愛において自分が思ったことが書いてある!早く出会いたかった・・・と唖然としたのを覚えています。そのくらいその時の自分にピッタリの小説でした。

こんな小説を書ける角田光代さんってどんな人なんだろう?と思ったのがエッセイを読み始めるきっかけでした。

読む前は作家さんの日記のような感じかなぁなんて思っていたのですが、読んでみて気づきました。

好きな作家さんのエッセイを読むとその作家さんの小説がより面白く読める!!!

幼少期のこと、学生時代のこと、普段考えていること、癖、性格、趣味などその方の自己紹介を知ることができる感じです。

本を読んだだけなのに、その作家さんのことが少し身近に感じることができます。

エッセイをいくつか読んでいると、小説に出てくる設定と作家さんの過去が重なっていたりしてそれに気が付いたり、この場面はあの時この経験をしたからではないか・・・と自分なりに考えることができたりして楽しみ方が増えます☆

自分はこんなきっかけでエッセイを知って、楽しむことができています。

 

角田光代さんのエッセイ、なぜこんなにも面白いのか自分なりに考えました。

多分、本心に限りなく近いことが書いてあるからだと思います。だからたくさん共感できるのかなと。

本心ってやっぱりさらけだすのが難しい気がします。自分をよく見せたいという虚栄心?からか・・・

見栄を張っている意識はないけれど文章にするとかっこつけたくなるのが自分なんじゃないかなって思います。

角田光代さんはその段差みたいなものが無いに等しいくらい、思ったことや感じたことを忠実に文章にして読者を楽しませてくれている気がします。

その技術、こうやって文章を書いてみるとすごさが分かります・・・

自分が感じたことの幅と知っている言葉の種類と組み合わせ方の幅が合っていないので、本当に難しいです。

・・・はあ。小説家ってすごい。

 

ゆる~く読書したいとき、なんとなく本が読みたいときなどあまり気合を入れなくても楽しめて、気が付いたら夢中になっているエッセイ。

これからもいろいろ読んでいきたいです。

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

saki

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